狐の嫁入りのブログ

自閉症スペクトラムの日常

畑にバイバイ事件

 自閉症の世界には我々が理解できないこだわりがある…

そぅ、所謂「畑にバイバイ事件」である。

 3歳半で児童福祉施設の助けのもと4歳頃にようやく言葉を習得し始めた矢先その拘りが発動した

 自宅から児童福祉施設まで車で10分位だが、もう *1「へいはち」の頭では道順とその経路にあるお店、畑、病院等にバイバイをしないといけない世界に突入したのだ!!

 そして僅かにタイミングでもズレようものならギャン泣きして最初のスタート地点からやり直さないといけないという、まさに地獄の双六である

 この時期は、普通なら10分のところ毎回1〜2時間ほどかかっていた

 この頃は会話もままならず意思の疎通が困難だったため、悪霊に取り憑かれたとも思ったほどだが、今ならこういう状況の対処もわかるが、当時はキツかったという想いしかない

 同じ様な経験ある人はいるだろうか?

 様々な特性やこだわりがあって大変な一方で自閉症の世界には興味深いものがある

 まるで、宇宙のように無限の可能性を秘めているからだ

 

*1 子どもの呼び名